カプラってどんなおもちゃ?魅力を徹底解説!

カプラとは

カプラとは、フランスで誕生した非常にシンプルな形をした木の積み木です。

他のブロックや積み木と大きく異なるのは、そのパーツがたった1種類の形ということ。1ピースの厚み、幅、長さの比率は1:3:15と計算されて作られています。同じ形のピースを組み合わせることで、どんなモノでも作ることができることから”魔法の板”と呼ばれているそうです。

百貨店のおもちゃ売り場などでも良く見かけますが、シンプルな見た目ゆえ「子どもが興味を持ってくれるのか?」「長く遊んでくれるのか?」と、購入に踏み切れずにいる方も多いのでは?

ここでは、2児の母で日ごろから子どもと一緒にカプラを楽しんでいる筆者が、カプラの魅力を紹介します。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

カプラの対象年齢

カプラジャパンでは対象年齢を生後10ヵ月~101歳としています。カプラは安全性が高いので低月齢から年齢を問わず、長く遊べるおもちゃです。

白木の板はニスや防腐剤などの加工は行っておらず、万が一口に入れてしまうことがあっても安心ですね。また、1枚がとても軽いので崩れてきても怪我をすることはないでしょう。フランスで文部科学省推薦教材とされているカプラは、日本でもその教育的価値が評価されて、多くの保育園や幼稚園で見かけるようになりました。

カプラで遊ぶことで身につく力

・創造力

カプラはピースの形がとてもシンプルです。そのためどんなモノを作るのか自分で考える創造力が必要になります。平面や立体、いろいろな形を自由に作る遊びを通して自然と鍛えられます。

・集中力

カプラを積み上げるときには大きな作品であるほど、かなりの集中力が必要になります。よくあるブロックとは違い、パーツ同士の接地面に凹凸がないので、少しの気のゆるみで一気に崩れてしまうので子どもたちも真剣に取り組みます。カプラが崩れていくときに柔らかな木の心地よい音がするので、それも子どもたちの楽しみのひとつです。夢中になり遊んでいるうちにいつの間にか高い集中力を発揮する。それがカプラです。

【年齢別】カプラの遊び方 

対象年齢が0歳から101歳までのカプラは遊び方が無限大です!

年齢にあった遊び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

0~1歳の遊び方

積まれたカプラを崩して遊ぶのは、0歳児の初めての遊びにもおすすめです。

大人が子どもの目線の高さ程に積んであげ、好奇心をくすぐります。触れて崩れたときの音や触った感覚が心地よい刺激になります。

お座りができるようになったら、両手に持たせて打ち付けて、カチカチと音を鳴らしてみるのも楽しいですね!

1歳頃は規則的に並べる遊びが良いでしょう。まっすぐに、等間隔に、いろいろな並べ方をする中でカプラの操作性が少しずつ上がります。カプラの操作に慣れてきたら形や向きを気にせずに自分で積んでみよう!という意欲が沸いてくるのです。一緒に楽しむ中で、見本を見せてあげましょう。

2~3歳の遊び方

抽象的なモノを作るところから少しステップアップ。この年齢になると、カプラを床に並べて、線路や道、動物など形や意味のあるモノを作れるようになってくるでしょう。

写真をみて真似してみるなど、遊び方に広がりが出てきます。床を大きなキャンバスに見立て、平面でお絵描きをするように遊ぶのも楽しいですね。

歳の遊び方

カプラの操作性が上がってきた4~5歳は、立体的なモノを作ることに挑戦しましょう!平面に作った線路の上に、立体的な電車を作ってみるなどひとつの世界観を自分で創造できるようになってきます。

他にも、ドミノ倒しやどれだけ高く積めるかなど、誰かと競いながら挑戦してみるのも違った刺激が味わえますね。ちなみにカプラを高く積んだ世界最高記録は18m!これも精度の高いカプラだからできたのでしょう。

以降の遊び方

6歳以降はさらに複雑な形を作り上げることができるようになります。集中力も育っている年齢なので1時間以上夢中になり、気がつけばかなりの大作ができあがっているということもしばしば。
有名な作品だと「ナイアガラ」や「螺旋(らせん)階段」などがありますので、ぜひ挑戦してみてください!

カプラの魅力

  • どんな年齢の人でも楽しめて長く使える。
  • 遊び方に決まりがなくアイデア次第でさまざまな遊び方で楽しめる。
  • 楽しく遊びながら子どもの創造力や集中力を育むことができる。
  • 一緒に遊ぶことで最高のコミュニケーションツールになる。

カプラは自然と人を夢中にさせるおもちゃです。子どもだけではなく大人も熱中し、遊びを通して自然と会話が広がるきっかけになります。お互いのイメージを伝え合い、協力・役割分担をしながらひとつの作品を作り上げる中で、時には失敗することもあるでしょう。しかし何度も試行錯誤を重ね励まし合い、完成したときには同じ喜びを共有していく体験を通して心が育つのです。 シンプルな見た目ながら奥が深く、大人も子どもも楽しめるカプラ。ぜひ手に取って、一緒に作品を作り上げる楽しさを子どもと共有してみてはいかがですか?